とうもろこしのイタリアンレシピ ピザ、パスタ、もう一品

とうもろこしのイタリアンレシピ

旬の甘いとうもろこしを使ったイタリアンレシピを紹介します。
実際に私がお店で提供していたレシピそのままですが、難しい所はほとんどありませんので楽しんで作ってみてください。

とうもろこしを茹でる

とうもろこしの下ごしらえをしていきます。
今回紹介するすべてのレシピに使いますし、いったん下処理しておけば、食べたいときにすぐ食べられるので便利です。
保存の仕方もお伝えしますので、写真のように大量に買っても大丈夫。

はじめに、お湯をたっぷり沸かしておきましょう。

水の入った鍋

お湯が沸くまでの間にとうもろこしの皮をむきます。

湯を沸かした鍋

お湯が沸いたらとうもろこしを入れて、再び沸くまで待ちます。
沸いたら3分ほど茹でます。

茹で終わったらお湯から引き揚げてザルなどで水気を切ります。
上からラップをかけて密封します。
(急激に冷めるとシワがよってしまうことがあります。直接ラップで包んでもオッケーです)

このまま冷まします。

冷めたら包丁で芯から実を削り取ります。

使わない分は一本ずつ包んで冷蔵庫へ入れておきます。

トウモロコシのピザ

材料

・とうもろこし お好きなだけ
・アンチョビ 1~2切れ(又はアンチョビソース(※1) スプーン1杯)
・ピザチーズ 適量
・ピザ生地(※2) 1枚

※1 アンチョビソースの方が臭みが飛んだマイルドな味わいです。
   アンチョビソースのつくり方はコチラを参考にどうぞ

※2 ピザ生地を手づくりする場合はコチラを参考にどうぞ

つくり方

1. ピザ生地にとうもろこしをほぐしながらのせる。

2. アンチョビを細かく切ってのせる。
  (又はアンチョビソース)

3. チーズをのせて焼く。


ピザ生地にコーン

つくり方 2.
とうもろこしとアンチョビソースをのせた状態。

トウモロコシのピザ

焼き上がり。
こうもろこしの少し焦げた香りが漂います。
トウモロコシの甘みとアンチョビの塩気をチーズがマイルドに包みます。
美味しいです。

とうもろこしのパスタ

材料

1人前

・とうもろこし お好きなだけ
・オリーブオイル 10㏄
・生クリーム(脂肪分35%くらい) 70cc
・ゴルゴンゾーラ 10g
・粉チーズ(パルミジャーノチーズ) 10g
・スパゲッティなどのパスタ 100g
・塩(茹で湯用) 25g
・水 1.5ℓ

つくり方

1. 水1.5ℓを火にかけて沸かす。
  (※とうもろこしを茹でたお湯を使っても大丈夫です。)

2. 沸いたら塩を入れて溶かす。パスタを入れてタイマーをかける。

3. フライパンにオリーブオイル、とうもろこしをほぐし入れ表面に焼き色をつける。
  

4. フライパンに生クリームを入れる。

5. フライパンにゴルゴンゾーラを入れて溶かす。

6. フライパンにゆで汁を少しずつ入れて味を調節する。
(※だいたい大さじ3~4くらい。)

7. 茹で上がったパスタを入れる。

8. お皿に盛って粉チーズをかける。

※1でお湯に入れる塩の量が多いと感じる方もいると思いますが、これくらい入れないとパスタに味が入らずソースと合わせたときに薄く感じる原因になります。

※2で焼き色をつけるのはトウモロコシの甘みを旨味に変えるためです。

とうもろこしのパスタ

できあがり。
スパゲッティでつくりました。

ペンネやニョッキなどでつくっても美味しいです。

とうもろこしのフリット

とうもろこしのフリット

フリットは、イタリアの天ぷら的な料理です。

衣となる生地を発酵させることでサクッとした仕上がりが持続します。

発酵に時間がかかるのが難点です。s

材料

・とうもろこし お好きなだけ
・揚げ油 適量

フリット生地
・強力粉 50cc
・ドライイースト 2g
・塩 1g
・砂糖 1g
・水 100㏄くらい

つくり方

1. フリット生地の材料の水以外をすべてボウルに入れる。

2. 水を半分くらいボウルに入れ泡立て器かスプーンでかき混ぜる。
  少しずつ水を足しながらタラタラと垂れるくらいの状態にする。
  (水はすべて使う必要はありません)

3. ラップをして1~2時間発酵させる。

4. 揚げ油を火にかけて160~170℃にする。

5. とうもろこしに小麦粉を薄くつけフリット生地にくぐらせて油で揚げる。
  (爆発に注意!!)

6. カリッと揚がったら油から取り出し、網やキッチンペーパーの上にのせ油を切る。

※揚げてる途中でトウモロコシが爆発することがあるので、油跳ね防止の網をのせておくと安全です。

※油から引き揚げる時に、先端を少しだけ油に付けた状態で5~10ほど待つことである程度の油を切ることができます。油は熱い方へ行く性質を利用した油切り方法です。


まとめ

旬に食べたいトウモロコシを存分に楽しむレシピを3品紹介しました。

食べきれなかったとうもろこしは、芯から削り取らずに一本ずつラップをして冷蔵しておけば、醬油を塗って魚焼きグリルで焼きとうもろこしに出来て便利です。数日は日持ちします。

芯から削り取ったトウモロコシはステンレスバットに広げて冷凍し、凍ったら保存袋に移して保存しておきます。
ラーメンやオムレツ、スープの浮き身など、ちょっとした料理の彩りに便利です。

コレで決まり!手づくりピザのトッピング5選

ピザトッピングアイキャッチ

お家で楽しいピザづくり。だけどいつも同じ具材でマンネリぎみ。
そんな手作りピザ派のお悩みを解決に導きます。
バリエーション豊かで絶対美味しいピザトッピングをランキング形式で紹介。
おすすめの具材の組み合わせを簡単なレシピとともにお伝えしていきます。


※ピザ生地について
市販のものを用意するか、こちらを参考につくってください。

※ピザの焼き方について
ご家庭の調理器具によって焼き方は違います。
こちらが参考になるかもしれません。

ジェノベーゼピザ

第5位 ジェノベーゼソースとじゃがいものピザ

爽やかなバジルの香りとベーコンのスモーキーな香りが食欲をそそります。
じゃがいもの優しい甘みがベーコンによく合います。

材料

・ベーコン 1枚
・じゃがいも  小1個
・ジェノベーゼソース スプーン1~2杯
・ピザ生地 1枚
・ピザチーズ

ジェノベーゼソースのつくり方はコチラ

つくり方

1. じゃがいもの皮をむき5㎜厚にスライスして塩少々した水で茹でる。
(電子レンジ使用の時は塩と水、オイルを少量加える)

2. ベーコンは1㎝幅くらいに切る。
  
3. ピザ生地にジェノベーゼソースを塗る。

4. じゃがいもとベーコンをのせる。

5. チーズをのせて焼く。

4種のチーズのピザ

第4位 4種のチーズのピザ

いろんなチーズの旨味が合わさり相乗効果によって美味しさの限界突破的な味わいに。
ポイントは違うジャンルのチーズを合わせることです。

材料

下記4系統から各1種類ずつ

・フレッシュ系チーズ
 (モッツアレラ、リコッタ、クリームチーズなど)

・ハード系チーズ
 (パルミジャーノチーズ、グラナパダーノ、コンテ、エメンタール、チェダーなど)

・青かび系チーズ
 (ゴルゴンゾーラ、スティルトン、ロックフォールなど)

・白カビ系チーズ
 (カマンベール、ブリーなど)

ヒント
仕上がりの塩加減は選んだチーズによって差が出ますので、いろいろ試しながら楽しんでください。
濃すぎると思ったらハチミツをかけて食べるととっても美味しく食べられます。

つくり方

1. ピザ生地にそれぞれのチーズをまんべんなくのせる。

2. 焼く。
  

キノコのピザ

第3位 キノコとアンチョビのピザ

炒めて旨味を凝縮させたキノコに、魚介の旨味の塊であるアンチョビを合わせ、チーズをまとわせた空前絶後の美味しさのピザ。おつまみにもイケます。

材料

・キノコ
 (マイタケ、エリンギ、シメジ、シイタケなど)

・玉ねぎ 薄切り少し
 
・アンチョビソース
 (アンチョビでもよい)

・ピザチーズ
 

アンチョビソースのつくり方はコチラ

つくり方

1. キノコを食べやすいサイズにする。
 (シメジは石づきを除き、ほぐす。
 エリンギ、シイタケは適当なサイズにスライスする。
 マイタケは適当なサイズにほぐす。)

2. 塩ひとつまみとオリーブオイルでキノコを炒める。

3. ピザ生地に薄切りの玉ねぎとアンチョビソースをかける。
 (アンチョビの場合は包丁で刻んで全体に散らす)

4. キノコとピザチーズをのせて焼く。
  

茄子とにんにくのピザ

第2位 茄子とニンニクのピザ

ジューシーな茄子とにんにくの香ばしさが鼻腔をくすぐる絶品ピザ。
ベーコンやソーセージなどをのせても美味。

材料

・なす 1~2本
 
・にんにく 1片
 
・トマトソース
 
・ピザチーズ
 
(お好みでベーコン、ソーセージなど)

トマトソースのつくり方はコチラ

つくり方

1. ナスはヘタを取り1センチ厚で斜め切りにする。

2. 多めの油でナスを揚げ焼きにする。

3. ピザ生地にトマトソースを塗り薄くスライスしたニンニクをのせる。

4. ナスとピザチーズをのせて焼く。
  

カットした茄子

ビスマルク

第1位 ビスマルク風ピザ

卵ののったビスマルク風ピザは華やかさと美味しさを兼ね備えたゴージャスなピザです。
とろーりと流れ出す黄身をピザ生地で拭いながら食べましょう。

材料

・生ハム(又はハム) 2~3枚
 
・アスパラガス又はほうれん草 
 
・卵 1個
 
・ピザチーズ
 
(トマトソース)

※生ハムでなくハムをご使用の場合、塩加減が薄く感じることがあるのでトマトソースを塗るのがお勧めです。

つくり方

1. アスパラガス又はほうれん草は茹でて適当にカットする。

2. ピザ生地に生ハムをのせ、アスパラガス又はほうれん草をのせる。

3. 中央に卵を割って上からたっぷりチーズをのせて焼く。

!焼き上がりに黒コショウを挽くとより美味しいです。

以上、今回は5種類のピザを紹介しました。
当店でも取り扱っているピザもありますので機会があれば是非お試しください。

身近な食材でカンタン、本格手づくりピザ生地

手に入れやすい材料だけでふっくらした焼き上がりのピザ生地をお家でつくれるレシピです。

本格ピザ生地のつくり方

身近な材料で、簡単だけど本格的な仕上がりのピザ生地を手づくりできます。

  • ボウル
  • 計り
  • 400 g 強力粉
  • 100 g 薄力粉
  • 15 g 塩 ((約大さじ1))
  • 5 g 砂糖
  • 2 g イースト
  • 50 ml オリーブオイル ((エキストラバージン))
  • 300 ml 水
  • 適量 打ち粉

ピザ生地をこねる

  1. 水とオイル以外の材料をボウルに入れます。

  2. オイルと水を入れ混ぜます。

  3. 粉に水を吸わせるように混ぜ、全体に混ざったらこねていきます。



  4. 水っぽい場合は強力粉を足して調節します。

  5. 表面が滑らかになり、生地が手につかなくなるまでこねます。



  6. 丸くまとめボウルにラップをかけて休ませます。(2時間~3時間)

  7. 生地を5等分して丸めます。もう一度休ませます。(30分)



オーブンで焼く方法

  1. オーブンを予熱します。300℃

  2. 天板などにオイルを塗り、伸ばしたピザ生地をのせます。

  3. 伸ばしたピザ生地にソースや具、チーズをのせ余熱したオーブンに入れ焼きます。3~5分様子を見ながら焼き色を付けます。

トースターで焼く方法

  1. トースターを出力マックスで予熱します。

  2. 天板などにオイルを塗り伸ばしたピザ生地をのせます。

  3. 伸ばしたピザ生地にソースや具、チーズをのせ余熱したトースターに入れ焼きます。5~10分様子を見ながら焼き色を付けます。

  4. (生の生地をトースターで焼く場合、中まで火が入らないことがあるので注意してください)

フライパンで焼く方法

  1. フライパンにオイル(大さじ1)をしいて中火で温めます。

  2. 伸ばしたピザ生地を温めたフライパンに入れ弱火にします。2分

  3. 裏返して中火にし30秒ほど焼き色をつけていきます。

  4. 一度お皿に取り出し、ソースや具、チーズをのせてトースターで焼きます。

    チーズが溶けたら焼き上がりです。

ピザ


より簡単にピザ生地をつくりたいならこちらのこねないピザ生地レシピを参考にしてください。

もしピザ生地が余ったのなら、こちらのアレンジレシピと保存方法を参考にしてみてください。

ピッツァマルゲリータ 王妃の名を冠した王のためのピザ


時の最高権力者である王と王妃。二人はなぜ庶民の食べ物ピッツァを食べ絶賛したのだろうか?
その当時、まだ統一間もない王国の統治に奔走する王室、困窮する国民の不満、両者の思惑がもつれ合いどのようにピッツァマルゲリータを生むことになったのか、紐解いていきたい。

1889年6月11日、王妃マルゲリータはイタリア国王ウンベルト1世とともにナポリを訪れていた。当時、ナポリで最高のピザ職人として名を馳せていたラファエレ・エスポジトは、王室の食卓責任者の命を受け3種類のピザを献上する。王妃がそのうちの一枚を大いに気に入ったたため、王妃の名であるマルゲリータ・マリア・テレーザ・ジョバンナ・ディ・サヴォイア=ジェノヴァから「ピッツァ・マルゲリータ」と命名された、という説が有力のようだ。

バジル、モッツァレッラ、トマトソースの組み合わせは緑、白、赤でイタリア国旗と符合する。国の象徴である国旗カラーのピザ、しかも庶民の食べ物であるピザを王族が食べたということに当時の人々は大いに喜んだ。
余談だが、王妃マルゲリータの人気は高く、世界最古の自転車メーカーといわれるビアンキ社の自転車の特徴的な青色は、マルゲリータ王妃の瞳の色をモチーフにしたという逸話が残っている。

バジルの語源は「王」

バジルの緑色は国土、モッツァレッラの白色は平和、トマトソースの赤色は情熱を表しているという。このバジルに関して興味深いのは、語源とするギリシャ語のbasileusの意味が「王」、ラテン語のbasilicumの意味が「王らしい」など、その高貴な香りから貴族が薬草や香料として用いたことからその名がついたということだ。
そのバジルを王室に献上するピザに用いたのは偶然だろうか?

当時のイタリアはフランス帝国やオーストリア帝国から国土を併合し統一に向かっていたが、国民は重税に苦しめられ続けていた。そういった国民感情の目を逸らすための話題作りとしてピッツァ・マルゲリータは誕生したのではなかろうか。